オーラルプロポーションクリニック 歯科&矯正歯科

精密根管治療

Root Canal Treatment

マイクロスコープを
用いた
再発をさせない治療

根管治療とは、いわゆる歯の根、歯の神経の治療のことです。
虫歯が悪化し、歯の神経が入っている管に細菌感染が起こると、この感染組織を除去するために神経を取り除く抜髄(ばつずい)と呼ばれる処置が必要となります。
また、根管内の治療を行ったときに細菌に汚染された組織が除去し切れていないなどが原因で根管の先端に膿が溜まってしまうことがあります。これを感染根管(かんせんこんかん)処置といいます。この場合、再度根管内を無菌化する治療が必要となります。
抜髄、感染根管処置の後には、根管を薬剤で封鎖する根管充填と呼ばれる処置を行います。
これら根管内の治療を根管治療といいます。

根管治療とは

歯の神経(歯の根の治療)を根管治療といいます。
虫歯でズキズキと痛む、以前に神経の治療をしたはずなのに痛むといった症状がある場合には根管治療が必要となります。歯の神経は放置していても自然治癒するもではありません。根管治療をしっかりと行うことができないと、最終的には抜歯になってしまいます。

精密根管治療のメリット

  • 通院回数を少なくできる

    通常、保険適用での根管治療は、1回30分程度の治療が6回程度必要となります。痛みがひどく、膿の量が多い場合はもっと期間が必要になります。
    また、根管治療は歯の神経をキレイに除去するだけでなく、削ってしまった歯に人工歯を被せる治療が必要になります。全ての治療を完了させようとすると長い期間が必要になります。
    一方自費診療での根管治療は、1回の治療時間を60分以上と長く確保し、一気に治療を進めることができるため、治療回数を少なくすることができます。
    歯の部位にもよりますが、最短3回の通院で被せ物まで行うことが可能です。

  • 再発がしにくい治療方法

    一番最初に神経を除去する治療を抜髄といい、一度目の根管治療がうまくいかず、再度治療が必要になることがあります。
    根管が感染を起こした場合、歯の根に膿が溜まり顎の骨を溶かしてしまうのですが、痛みなどの症状が出ない場合もあり、ひどい状態にまで進行してしまうことがあります。一般的に感染根管時の再治療に関しては予後が悪いとされており、歯を残せるかどうかが難しくなってしまいます。始めの抜髄時にしっかりと根管の治療を行うことが大切です。

根管治療の進め方

根管内に取り残しがないよう、ファイルと呼ばれる細い器具を歯の中に入れ、根管内を掃除していきます。
しかしながら根管は歯の中で複雑に枝分かれしています。暗く狭く、肉眼で確認することができないため、歯科医師は自分の経験と指先の感覚で治療を進めていきます。そのため、細く枝分かれした根管内すべてに器具を入れることが難しく、小さなひびなども気づかないまま蓋をしてしまうこともあります。
そうなると、しばらくすると根管が再度感染を起こしてしまうことになります。
自費診療での根管治療では、マイクロスコープと呼ばれる肉眼の約20倍まで拡大して見ることのできる拡大顕微鏡を使用して治療を行います。
通常では見えない部分まで機械を通して確認しながら治療を行うことができるので、複雑な根管内もしっかり把握して治療を進めることができます。そのことが、根管治療の成功に大きな役割を果たしています。

精密根管治療特徴

根管治療は、いわば家を建てる際の「基礎工事」にあたるもっとも重要な処置です。
再発したり、根を痛めてしまうケースが非常に多い根管治療だからこそ、当院では高度な設備を揃え、時間と手間を惜しまずに、最善の根管治療をお約束します。

  • 特徴1
    CTによる根管の診査・診断

    CTによる根管の診査・診断

    CTとは、コンピューター断層撮影(computer tomography)の略です。
    CTは、X線とコンピューターを使用し、体の断面画像を立体的に3次元の情報として把握することができる高度な医療機器です。
    CTを使用することで、神経や血管の位置を始め、骨量、骨密度など、従来のレントゲン撮影では把握することができなかった内容を正確に確認することができます。
    歯の根である根管は、複雑に分岐や彎曲しています。また、ケースによっては側枝(そくし)と呼ばれる枝分かれした細い管が存在したりもします。
    これら複雑な形態をした根っこの隅々まで細菌に感染した歯質や神経を除去する必要がありますが、従来のレントゲン画像だけでは病変や側枝などを確実に把握することは困難です。
    CTによる立体的な3次元の画像を確認することによって、レントゲンだけでは発見することのできない病変や側枝などを確認することができることがあります。

  • 特徴2
    マイクロスコープによる精密な根管治療

    マイクロスコープによる精密な根管治療

    当院では、根管治療にマイクロスコープを使用しています。
    マイクロスコープを使用することによって、複雑な根管内を通常の8~25倍の拡大率で視認することができ、細菌に感染した歯髄を取り切れていなかったり、逆に歯根の組織を除去し過ぎたりするリスクを軽減することができます。
    根管は非常に入り組んだ形態をしているため、その奥を肉眼で確認することは困難です。従来根管治療は手探りによる感覚で根管の形態を判断していました。
    それがマイクロスコープを使用することにより、狭くて暗い根管の奥まで視覚的に確認しながら治療を進めることができるようになっています。

  • 特徴3
    短期間で治療が終わる

    短期間で治療が終わる

    精密根管治療では根管内をしっかり把握しながら一気に治療を進めることができるので、抜髄は最短2回、再根管治療では3回前後を目安としています。

  • 特徴4
    ラバーダム防湿法による無菌的処置

    ラバーダム防湿法による無菌的処置

    口腔内には様々な菌が存在しています。治療中、唾液や血液に含まれた菌が根管内に入り込んでしまことで感染が起こってしまうことがあります。
    ラバーダム防湿法では、ゴム状の膜で治療部位を覆い、細菌が根管に侵入するのを防ぎます。完全無菌な理想的な衛生環境を作り出すことによって、治療の成功率は約90%まで高まります。

  • 特徴5
    根管治療専用機器等を使用

    根管治療専用機器等を使用

    当院では根管内の細菌に汚染した組織を除去するための器具や根管内を洗浄する機器にもこだわりを持っています。
    NiTiロータリーファイルや超音波チップを使用することでさらに精度の高い根管治療が実現します。
    特にニッケルチタンファイルは柔軟性があり、複雑な根管内もしなやかに湾曲しながら隅々まで届くことができます。

  • 特徴6
    無痛治療

    眠ったまま行う負担の少ない治療

    歯医者が怖い、痛みに弱い、歯科恐怖症がある、嘔吐反射あるなど、様々な理由で歯科治療をお受け頂けない患者様の為に、当院では静脈内鎮静法や全身麻酔といった腕から麻酔薬を注入する点滴麻酔によって、眠っている間に痛みや不快感なく治療を終える痛みを感じない治療を行っています。

ラバーダム防湿法

根管治療を成功に導く無菌状態

ラバーダム防湿法による無菌的処置
ラバーダム防湿法

歯の根(歯の神経)の治療である根管治療では、歯の根の中を完全に無菌化することによって病気を治します。
しかし、口の中の唾液には常に細菌が存在し、治療を行いながら歯の根の中を無菌に保つことはきわめて困難です。
そのため、治療する部位以外をラバーダムというゴム膜で覆ってしまい、クランプという金具を装着し、治療部位のみを隔離した状態で治療を行う方法が考案されています。これがラバーダム防湿法です。
ラバーダム防湿法は、100年以上も前から行われている方法で、世界的には根管治療を行う際、ほとんどのケースに使用されています。
しかし、ラバーダムの装着には時間と手間がかかるため、日本では約10%程度の歯科医院でしか使用されていないという現状があります。
当院では、再治療や抜歯にならないように、唾液混入による根管内への細菌の汚染を防ぐラバーダム防湿法を行った上で根管治療を行っています。

ラバーダム防湿法の目的

無菌的処置

細菌が根管に侵入するのを防ぎ、可能な限り無菌的な処置を行える理想的な衛生環境を作り出すことができます。

術野の明示

ラバーダムのない治療では歯科医師が片手で口唇や頬を押さえ、口の中を見やすくする必要がありますが、その役割をラバーダムが補ってくれるため、両手が使え、治療している歯のみに集中し、より丁寧な治療が可能となります。

器具の誤嚥、吸引の防止

歯科では歯を削ったり、薬品を使ったりします。
この際に生じる微量の粉塵や揮発成分の吸引や、治療器具や削片、薬品、洗浄液などの誤嚥(誤って飲み込むこと)を防いでくれます。

周囲軟組織の保護

治療に必要な薬液が口腔粘膜に付着することを防止します。
また、頬や舌に機械が触ることがないため、治療時の煩わしさや違和感が軽減されます。

防湿

乾燥した環境になることにより鏡(デンタルミラー)の曇りを抑えることができます。
これにより治療の効率(正確さや速さ)が向上します。

無痛・短期集中治療

当院では点滴麻酔による静脈内鎮静法や全身麻酔による歯科治療を行っております。
歯科が苦手な方や、通院回数を少なくして短期間に治療を終わらせたいと考えている方に最適な麻酔方法になります。

無痛治療について

歯科恐怖症、嘔吐反射がある、音や痛みが怖いなど、歯科医院に通えずに症状が悪化してお困りの場合、当院では点滴麻酔による眠っている間に不快感なく終わる無痛治療をご提案しています。
静脈内鎮静法は点滴麻酔によってウトウトとした状態の中で治療を行っていきます。局部麻酔だけの場合、万が一麻酔の効果が切れてしまうと痛みを感じ、麻酔薬を足す作業が発生しますが、静脈内鎮静法ではそういった痛みを感じることがありません。
また、健忘作用があるので、治療が終わった後も、治療中の不快感を覚えていることがありません。

短期集中治療について

当院では1回の治療時間を長くお取りすることによって、通院回数を少なく、短期間に治療を終えることのできる短期集中治療を行っております。
通常のセラミック治療の場合、治療完了まで約3週間前後必要となりますが、短期集中治療なら最短1日、平均でも1週間前後で治療を終えることができます。
詳しくは短期集中治療の関してのページをご覧ください。

根管治療流れ

  • 初診ご予約

    ●初診ご予約

    予約

    当院は完全予約制になっております。
    お電話、またはWEB予約フォーム、24時間WEB予約のどれかから、お好きな方法でご予約ください。

  • 初診時

    ●ご来院

    問診票等のご記入をお願いしております。
    ご予約時間の15分程度前にご来院頂けるとスムーズにご案内できます。

    ●診査・診断

    カウンセリング

    ご記入いただきました問診票を基に歯科医師がカウンセリングをさせて頂きます。
    患者様の理想に近い治療を行っていくために、しっかりとご希望を把握させて頂くことが大切になります。どんなことでもご相談ください。
    カウンセリングが終わりましたら、お口の中の状態を把握するため、レントゲンやCTを撮影させていただきます。
    どこの治療をどのように始めていくかといった治療計画を立てるために、お口の中を拝見させていただき、少し触らせて頂くこともございます。
    削ったりといったことは行いませんのでご安心ください。

    ●お見積りのお渡し

    診査・診断などが終わった段階で、患者様の歯の状態からどのように治療を進めていくのかといった治療計画とお見積りをお出しいたします。
    お見積りはお持ち帰りいただき、しっかりとご検討していただけます。
    初診の治療をご希望の場合はそのまま治療を行っていきます。

  • 治療開始(通院1回目)

    ●患部を削る

    患部を削る

    症状のある部分の歯を削り、歯の神経の治療を行っていきます。

    ●汚染された歯髄の除去

    汚染された歯髄の除去

    ニッケルチタンファイルを根管内に入れ、汚染された歯髄を除去していきます。

    ●消毒薬を注入

    消毒薬を注入

    根管内の歯髄をしっかりと除去した後、消毒薬を注入します。 患部に蓋をし、土台を作り型取りを行います。

  • 治療終了(通院2回目)

    ●かぶせ物を装着

    かぶせ物を装着

    セラミッククラウンを装着していきます。 色味や形にご不安がある場合は仮装着にすることも可能です。

※治療期間は目安です。患者様の口腔内の状態により前後します。
※臼歯の治療を行う場合は、歯髄の除去と消毒薬の注入を数回繰り返すことがありますので、治療期間が延びることがあります。

精密根管治療に関するご質問

保険の治療と何が違いますか?

使用している器具や薬剤はもちろん、治療のために確保できる時間が違います。
通常の保険治療では1回あたり15~30分程度の治療時間となりますが、当院では60~120分前後と長く確保することができるので、一気に治療を行い、通院回数を少なくすることができます。
また、肉眼の約20倍まで拡大することのできるマイクロスコープを使用することで根管内をしっかりと確認しながら進めていくことができ、これにより神経の取り残しなどを防ぎ、再発を軽減することができるようになります。

神経の治療は痛いですか?

神経の炎症がひどい場合、麻酔を行っていても痛みを感じる場合があります。また、歯の中を削られている音などは聞こえてしまいます。
音や匂いに恐怖を感じらえる方、痛みに弱い方は、眠っている間に治療が終わる点滴麻酔(静脈内鎮静法・全身麻酔)での治療をお勧めしています。

精密根管治療料金

精密根管治療

 料金/1歯
前歯¥66,000
小臼歯¥77,000
大臼歯¥99,000
  • 別途クラウンの治療費、土台用のファイバーコア(¥15,000)の治療費が必要となります。

注意点(リスク・副作用)

  • 二度と再発しないという保証はできません。
  • 通院回数は目安であり、歯の状態によっては掲載の通りではありません。
  • 自由診療(保険適用外)となります。